アキレス腱

 

足首が固い人が増えているようです。
しゃがんでお尻を床につけないまま膝を抱える、という体勢が取れない人が多く、和式トイレが使えないんだとか。
アジア人はこの座り方が得意な気がします。
農作業でも、街でたむろしている人にしろ、こんな格好をしている人を良く見かけます。
バレエでも足首の柔らかさは重要です。
プリエをしたときにしっかり曲げなければならないですが、それ以上に反対側に押して足首を伸ばす、これが重要です。

バレエではよく甲を出す、と言われますが一般に言う足の甲とは場所が違うということを知りました。私も最初は一生懸命爪先に力をいれて、渾身の力で脚を固くしていました。
が、これは間違い爪先は力を入れるではなく、まっすぐ伸ばす。
これを可能にするのが足首の力。足首をまっすぐにする力です。これができると甲が伸びて出てきます。

甲、というとパンプスを履いたときに露出している足首から下、爪先に至るまでの
正面から見える場所、というのは一般常識ではないでしょうか?

バレエで甲を出せ、というときにはもちろんここを出すようにしなければいけないのですが、
この部分だけが前に出るというのはありえません。足首を高い位置に持ってくる、というのが重要なのです。

通常立って入れが、足首は90度に折れ曲がっています。
脚底が床に設置し、その上に足首があり、脚、膝、腿、腰へと上がっていきます。バレエで甲を出す場合は、爪先を伸ばすわけで、その時に足首が陥没していたら甲は出ません。もちろんポワントを履いたときにはこの足首の屈折点があるが故に、ポワントに乗り切れずに落ちてしまいます。

当たり前ではありますが、屈折点が多いほど、力は分散し、軸は取りずらくなります。
爪先、足首、膝、腰、胸、頭と一直線にまっすぐになれば、回転をすることは簡単です。
これが膝が曲がっていたり、腰が前後したり、胸を突き出してあばらを開いたりしていると、軸がブレてしまいポジションをホールドすることが難しくなります。

初心者が立ってじっとしていられない理由はここにあるのではないでしょうか?
そこらじゅうの力が抜けきっていて(足の筋肉を固くすればいいというものではありません。これは別の話です)、バランスが崩れたとたんにその屈折点から力が逃げて行ってしまいます。上手なダンサーはこの軸を一本に保つことができる、しかも素早く一本を作ることができるためにバランスをとることができるのです。

私のようなへたくそは、ものすごい高度な技に挑戦しているわけですね。
体重は重いわ、軸を探すことができない、足首陥没、膝が曲がる、骨盤が立っていなくて、あばら全開(これは上に伸びようとして、勘違いしている体の使い方ですね)、アンドゥオールができていないので突き刺して立てていない。
この状態でバランスを保つのは非常に難易度が高いです。
当然できません。
もしくは筋肉を使ってねじ込んで立って、ムキムキな脚を養成する羽目になります。

足首が立たせるためにはどうしたらいいのか、次回はそんな話をしたいと思います。