塩の話4 塩分不足の障害

 

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塩化ナトリウムを含まない食べ物を摂取し続けていると、当然のごとく体内の血液の中の塩分は減少します。腎臓は少したりとも塩分を体外に排出しないようにと働きます。

反対に多量に利尿剤を摂取すると、腎臓はその働きをストップさせて塩分を体外に排出しようとします。利尿作用の高いものを飲み続けている人はちょっと注意して下さいね。塩分がなくなった体は刺激に対して非常に興奮しやすくなるのです。怒りやすいなどの感情の起伏が大きい人は塩分の量を少し考えてみて下さい。健康を気遣いすぎて過度に減塩してませんか?

過剰に塩分を取れば、血液中のイオン濃度を一定に保とうとして水分を多く取るようになり、(しょっぱいものを食べれば水が飲みたくなります)結果、血液を含む体液の量が増えて血圧が高まり、これを排出しようとして腎臓に負担がかかります。塩の役割は、体全体のバランス調整、細胞と体液の間の圧力(浸透圧)の調整をしているのです。

 

炎天下での運動や、気温の高い乾燥した場所での長時間の労働等、たくさんの汗をかいた際には水分だけでなく塩分も排出されます。こんな時に水分だけを補給すると血中のイオン濃度が低くなってしまいます。体は血中のイオン濃度を一定範囲に保とうとさらに汗をかいたり排尿しようとしたりするため、さらに水分不足となり、熱中や痙攣を引き起こす場合すらあるのです。内臓は大忙しです。
ただでさえ体温が上がってその調節で大変なのに水分調節を行って、肉体労働までしてしまっては体は疲労困憊するのも無理ありません。
ポカリスエットの宣伝にも昔ありましたよね。アメリカのフーバーダムを作っている時に作業員が相次いで倒れ、それは発汗による塩分不足が影響していた、という下りのCMです。

スポーツドリンクには塩分が含まれていますし、鋳物工場などでは、作業員の塩分補給用に食塩が置かれているそうです。

 

さて。
塩、塩、と言ってきましたが、体の中の一体どこに塩分は含まれているのでしょう?知っていますか?次回はそんなお話をしたいと思います。